網地島発 姥婆すてture・zure

島に住む染物屋の婆々が思いつくくままに

ちょっと不気味かも

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石巻/湊地区には漁師、漁船員など海にかかわる人が多く住むという。
この人たちの家には剥製が飾られている。玄関には大きな海亀が甲羅をさらし、居間には極楽鳥、座敷に入るとワニがいる。本当ですか?
本当らしいです。その証拠に石巻には剥製屋が何軒もあったらしい。今は少なくなったがまだ2・3軒は残っているとか。そしてあの震災後の瓦礫の山にはたくさんのワニがいたそうです。湊地区は津波被害の大きかったところです。
この話は行きつけの美容院で聞きました。此処の美容師さんは石巻水産高校の出身で、お父さんは魚市場の仲買さんだった。お父さん自身は遠洋に出たわけではないが、やはり漁師さんたちと繋がりがあったのでしょうね。紅珊瑚の大きな塊やら極楽鳥、ワニ、アルマジロが家にあったといいます。極楽鳥はいまだ部屋の隅にいるそうです。
彼の家が特別なのではなく、同じ石巻出身の奥さんも[友達の家に行くと亀がでーんと飾ってあって怖かった]とその話を裏付けてくれました。
200海里の問題もなく自然保護の意識もなかった時代、遠洋漁業で世界を巡っていた漁師たちが異国の珍しいものをお土産にもちかえってきたのでしょう。其れを石巻で剥製にし、自宅に飾る人もいれば知り合いに差し上げる人もいたわけです。

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でもさー、夜、座敷の暗がりにワニがいたらギョっとしませんか?極楽鳥の目がギラって光ったら怖いです。
ちょっと不気味ですよね。彼も[子供にとっては気味が悪かった]と言ってました。
それで思い出したのですが、網地島でも震災後に解体した家の庭にアルマジロがいたんです。堅そうな鱗の様なものをまとった姿で干上がった池の横にいました。
あまり他所のお宅へお邪魔したことはないけれど、もしかしたら網地島にもワニやアルマジロがいっぱいいるのかもしれない。若いころは世界を股に掛けた人が多いですから…

尚、前々回書いた[鯨カレー]石巻には昔からあったそうです。どちらかといえば定番だったとか。やはり鯨の町だったんですねえ。
今回はあくまでも聞き書きですので、そこんところ宜しく!

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イングリッシュ・ガーデン

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以前に書いた種のF1,わかりました。
昔から受け継がれてきた固定種というものがあり、それを形も揃い収穫時期も一定になるように改良したものがF1種なのだそうです。但しこれは一代限りのもので次代には繋がらないものです。現在、日本の農家が使う種の90%はF1種だという。安定した収穫が望めるというのは農家にとって大きなメリットです。
それにしては家のゴーヤ、4年も5年も実をつけてくれて頑張ったねえ、エラかったねえ。
今年は夏野菜の出来が悪く苗を買ったキュウリだけがやたらに実をつけ、漬物にしてもピクルスを作っても一人暮らしには処理しきれず持て余した。前庭の畑には向かない小石だらけの土地に夏野菜だけ作ってきたのだが些かめげました。来年は半分に縮小です。

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そこで突然「前半分を花畑にしよう]と思い立った。イングリッシュ・ガーデンだー。はて、どういうものがイングリッシュ・ガーデンなのか、何をどうすればそれができるのかも知らないけれど、とりあえず花の苗を取り寄せた。名前はやたら横文字っぽくて覚えられませーん。もともと畑仕事は好きじゃないし、草取りなんて大嫌い。耐寒性があって手のかからない丈夫そうな宿根草を植えてみたのだが、こんな心がけで根付くものかしら?
ターシャの庭もべネシアさんの庭も私には到底無理だけど、根付いて花が咲いたら嬉しい。
ボロい日本家屋の庭に取って付けたようなイングリッシュ・ガーデンて変かしら?しかも横には茄子や胡瓜なんて様にならないなあ!
これはもうただの花畑ということで・・・・・

よろしく?

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友人がブログで[鯨カレー]のことを書いていた。
人が何かを[美味しい]などと言ったら、もう食べてみたくてしかたがない。探したのだが手近なところには無くて、その旨伝えると親切な友人は早速届けてくれた。
私好みのスパイシーでさらっとしたカレーで美味しかった。石巻の水産加工会社が作っていて、カレー屋も経営しているキッチュこと松尾貴史も監修に参加しているとか、なかなか本格的なお味でした。鯨肉は癖がなく柔らかく仕上がっているが、私などはもう少しくせがあってもいいかな・・・でも鯨肉ってもともとさっぱりしたお味ですよね。
すっかり気に入りネットで検索してみた。
お取り寄せできるんです。皆に宣伝したくなりまとめて注文してしまいました。

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石巻・牡鹿半島の先っぽ「鮎川]は昔から捕鯨で栄えた町です。捕鯨禁止で寂れ、先の震災で壊滅的被害を受けて復旧はほとんど進んでいない状況です。
カレー好きな方、石巻の[鯨カレー]試してみませんか?
復興支援なんて大層なことじゃなくても、美味しいですから!

弘前

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古本屋、骨董屋、がらくた屋が大好きです。
何処へ行っても古本屋があれば覗いてみずにはいられない、がらくた屋はあれこれ品定めをしたくなる。
さすがに立派な骨董屋は外から覗くだけ、貧乏人には敷居が高いです。
弘前は駅前こそ普通の地方都市になってしまったが、少し外れると昔ながらのいろいろな顔を持つ趣のある町です。古い町は何処でもそうだろうが、弘前も骨董を含めがらくた屋が多い。
入り組んだ路地に大正の香りただよう呑み家があったりストリップ小屋があったり・・・・いまだ日活ロマンポルノが掛かっている映画館もある。ぶらぶら歩くと思い掛けないものに出会って楽しい。
細い道を挟んで両側にがらくた屋があって、ついつい梯子してしまったりする。

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弘前公園の桜まつりにはたくさんの屋台店が出るが、毎年同じ陶器がらくた屋が店を張る。隣は古着屋です。
花を見てビールを堪能したら、この店へ寄るのが私の楽しみ。陶器がらくた屋では行くたびに何か買ってしまい重い旅行になる。なにせ私が買えるほど安いのです。
そして古着屋、刺し子の半纏を探すのだがなかなか気に入ったものに出会わない。
ある年、ほかの屋台のおばちゃんが着ている刺し子半纏があまりに素敵なので、譲ってもらえないか聞いたことがある。断られました。代々の婆ちゃんが着てきた大切なものだから譲れないという。その心が素敵です。そうやって受け継いできたものだからこそ良い味わいを出しているのでしょう。納得して諦めました。
青森に住む友人は老後を弘前で暮らしたいと言う。私も良い町だなあとは思うのです。
でもねえ、冬を考えると…この年齢で雪掻きはもうできない!
後ひと月もしたら弘前には雪が降ることでしょう。そして長-い長い冬がきます。
うわーっ、やっぱり無理だわあ・・・

小さな展覧会

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石巻の内科病院へ内視鏡検査を受けに行ってきました。
この病院すっごいんです。最新の医療機器は揃っているようですが、建物も普通だし入院部屋の設備も質素なものです。ところが、狭い待合室といわず廊下といわずデッカイ絵が掛かっていて、まるで展覧会のよう。
院展の日本画家の出品作ばかり、出品作だから当然大きくて4×6尺はあると思われる絵がずらずらーっと並んでいる。こんな病院初めてです。院長がこの作家のパトロンなのかコレクターなのか・・・?
うちうちに仕舞い込んでしまわないで患者の目の保養にするという事なのだろうが、穿った見方をすれば税金対策でしょうか。
そんな見方をするほうが品性卑しいかな?
でも、ゆっくり絵を眺めている人は一人もいません。みんな身体の不調不安を抱えてきているわけで、そんな余裕はないみたい。妙な感じでした。

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その日は検査だけで、順番を待つ間することもないので一人鑑展をしてきました。
名前は忘れましたがこの作家、石巻の出身らしいです。震災後知ったのですが高橋栄吉という彫刻家もいたし漁師だけの町ではなかったのですね。決して偏見ではなくイメージが変わったというだけのことですから・・・・

蛇笏と龍太

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友人と[無人島に流されることになり,一つのものしか持っていかれないなら何にするか?」という話題になった。急逝した幸ちゃんは即座に[ビール!]と答えたそうだ。友人は「私、ビールかワインか迷うのよねえ]という。
[だってさ貴女、呑んでばかりいたって毎日毎日長いよー、それだけで生きていける?私は本がなきゃ駄目。どうしても酒が飲みたくなったら木の実でも発酵させて作ればいいじゃない。そうなったら旨いも不味いもないでしょ]と、私。「そっか、そうだよねえ。じゃ辞書かな、一つ一つの言葉から自分で物語が作れるし、レパートリーは無限だよね]
本好きの二人の会話はここに帰結をみたのであります。めでたし、めでたし。

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島には本屋がないので移住してから八年間、彼女が新刊を送り続けてくれる。お先に読ませてもらった私がまた送り返すという繰り返しです。持つべきものは友ですね。
少しづつパソコンの扱いにも慣れて、最近ではアマゾンで購入することができるようになった。
二十年ほど前に読んだ本を再び読み返したくなったのだが、処分してしまったものか何処を探してもない。アマゾンには古本もあるんですね。みつけました。以来もっぱら古本を漁っています。
今回買い込んだなかに山日ライブラリー(山梨日日新聞社)から出ている[蛇笏・龍太の旅心]がある。
ずーっと、飯田龍太のピリピリと神経が張りつめキーンと音のするような俳句が好きだったのだが、一頁づつに蛇笏と龍太の句が並んでいるのを読んで[あらっ、私違う]と思った。なんかスケールが違うの。
創作されたものというのは、くっきりと作者を表出します。二人の場合、父親の蛇笏のほうが幅が広く深いと思われるのです。龍太が少年の潔さなら、蛇笏は大人の男の魅力だと思ちゃったのです。
お付き合いするなら私、蛇笏さんにお願いしたいです。なーんて、お二人ともすでに冥界に入られました。
御縁がなかったわね。

昼の憩い

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一人暮らしは気楽なもの。養わなくてはならない口もないので朝食は何時になってもよく、昼食を抜いても却ってくるのは自身の健康のみです。
仕事の進行状態によっては朝食抜きでお昼も過ぎてしまうことがある。さすがに疲れて、それからの食事の支度は嫌ですねえ。町にいれば自転車を飛ばして[ホカ弁]でも買いに行くところだが、島には[ホカ弁]なんてものは無いのです。真っ当です。コンビニもないから[おにぎり」も買えません。真っ当です。
本来、自分の口に入れるものは自身で作るべきなのです。とはいえ・・・ときには

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            (イメージです)
網地浜にも長渡にも民宿が何軒かある。
網地浜に、都会から移り住んでペンションを開いた方がいる。なんと住まいも宿舎も自分の手で建ててしまったというのだから凄い。大工さんでもないのにです。もう十八年になるそうだが、少しづつ内装も工夫し島暮らしを豊かに楽しんでいるようにみえる。白浜海岸の直ぐ上に立つ絶景のペンションです。
予約すれば此処でお昼を食べられると聞いていたのだが、友人ご夫婦に誘われて初めて出掛けた。
[カツ重] お昼から他人の作ったカツ重が食べられるなんて久々の幸せ、おまけに全面に海を眺めながら話が弾んで楽しい一刻を過ごした。たまにはこんな楽しいこともなくっちゃ・・・ねっ。
それにしても、食後にでた珈琲の器が素敵でした。金沢の焼き物だというが漆がかけてありその色合いの美しいこと、粗忽ものなので手に取るのが怖いくらい。でも器は使ってこそ生きるもの、惜しげもなく客に供する心意気は見事です。久し振りに豊かな昼の憩いでした。
公共放送のラジオでこんなタイトルの番組ありましたよね。なんか昔風の・・今もあるのかなあ?