網地島発 姥婆すてture・zure

島に住む染物屋の婆々が思いつくくままに

小僧山水

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以前「獺祭]の記事を書いたときメールをいただいた。
吟醸酒と純米酒の呑み方の違いなどを御教示いただいたのだが、そのとき薦められたのが「綿屋]という酒。
是非試してみたいと思いながらなかなか手に入らない。ネット検索しても品切れの店が多く、あっても送料が高くて馬鹿らしい。

鮎川まで行ったので、いつも[墨廼江」を買っている[おしかのれん街」の酒屋さんに聞いてみた。
「綿屋」は特約店にしか卸していないので小さな酒屋には回ってこない。でも同じ金の井酒造の[小僧山水]ならある、という。
同じ酒蔵でも違う酒では・・・・どうなの? ところが酒屋の奥さんによれば
「事前に税務署へ石高が申請されており、石高を上回って出来たときは違う銘柄として出荷する。「綿屋]の場合はそれが[小僧山水」になる。だから味は同じです。」 きっぱり言ってくれました。
ほんとかなあ・・・・?
でも業界の裏みたいな話が面白くて買ってみました。宮城県栗原市一迫の金の井酒造の酒です。
もっとも「綿屋]を呑んだことがないのだから比較のしようもないのだけれど・・・・

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鮎川港から網地島が目の前に見える。橋があれば歩いても行かれるのに・・・
いやいや、酒屋が近くなりすぎるのは考え物です。

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キノコ

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島のキノコを戴いた。

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島の人は「白シメジ]と呼ぶが、正式には[ハイイロシメジ]のようです。
それぞれ知っている秘密の場所があり、キノコ狩りには決して他人を誘わない。いじわるするのではなく採る楽しみなのですね。採ってきたものは気前よくご近所に配ってくれる。聞いた話では、キノコは移動するのだとか。去年の場所にないとき、放射状に目をこらすとどちらかの先に移動しているそうです。何にでも名人はいるもので山のように採る人もいます。

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傘は白地にやや灰褐色をおび茎の根元が球根状に太くなる。シメジ属にみえるが実はカヤタケ属で、ひだが柄に沿うように垂直しているのが特徴です。香りがきつく毒キノコに分類する地方もあり、過食や加熱不足だと消化不良を起こすこともある。酒と一緒に食すると悪酔いするといいます。うーん・・・どうしたものか・・・
一度茹でこぼすことで食べられるようになり、バター焼き、天婦羅、おろし和え等にすると独特の風味がある。ただ香りが強いので好き嫌いは分かれますね。
いずれにしろ食べすぎには用心!実は私、腹痛をおこしたことがあります。でも懲りない!
秋の味覚いただきまーす。

サフラン染

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仕事で草木染めはしていない。使用するのはせいぜい渋木ぐらい。でも、遊びとなるとなんでもやりたがるんです。
島へ来て、開口日には大量に手に入るウニの殻で半襟を染めたことがある。ピンクでもなく薄茶でもなく、はんなりとした上品な色に染まるのだが、洗っても洗ってもウニ臭が抜けず往生しました。
2年前サフランに出会い雌しべを集めて、カレーのときはサフランライス。いつも気に掛けて自家の雌しべを届けて下さる方もある。今年は植えっぱなしで放置してあるお宅にお願いしてたくさん集めてきた。
サフラン染、やってみたかったんです。

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草木染の知識はないのでネット検索して見よう見まね。普通は媒染して色を出したり定着させたりするが、サフランは媒染しても色は変わらないのだとか。でも心配なので一応ミョウバン媒染をした。果たしてこれで退色が防げるのかどうか・・・?
綺麗な黄色に染まった。暖かくて優しいふっくらした色です。
一つの花に雌しべが3本、これを大量に集めて染めるのだから「最高に贅沢な染と」いわれるわけです。あんなにあったはずなのに風呂敷たった1枚の染め上り。 でも、これで気が済みました!
さて、ところどころに型染めでも入れようかな・・・・・

亀吉

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友人が地酒を送ってくれた。青森県黒石市・中村亀吉酒造の「亀吉」 特別純米辛口酒
精米歩合55% 南八甲田系の豊富な伏流水で黒石米を醸造した辛口の酒です。

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”精魂一途” 堪りませんね! 私 こういうのに弱いんです。古いタイプですから・・・

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さあ、この精魂一途にこめた酒、なにを肴に戴こうかと考えているところにマグロが届いた。
おおー、いいじゃないですか。
マグロは刺身のまま食べるより御飯と合わせる方が美味しいと思う。握り寿司を作った。
おおー、いいじゃないですか。
さて、ぐびり・・ウーン・・旨い! さらりすっきりしながらコクがあり、切れ味のある旨い酒です。まさに食中酒。肴の味を引き立てる。さすが中村亀吉、やりますねえ・・

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黒石に行ったのは3年ほど前。祭かイベントがあれば賑わうのだろうが、平日の何もない日はカラーンと人影もない。古い寂れた田舎町の風情がなんとも良かった。
明治期より酒造が盛んで当時は11軒もの酒蔵があったというが、現在は「菊乃井」の鳴海酒造、[玉垂」の中村亀吉酒造の2軒が残っていて共に[こみせ]通りにある。酒蔵内部を見学させてくれるし、由緒ある建物だけでも一見の価値がある。
その時は鳴海酒造の酒を買ってきたが、美味しかったです。
青森も岩手も宮城も、東北は酒も魚も旨い! 
ただ最近、旨いと評判になった酒は品切れになることが多くて・・・これもネットのせい?
とりあえず ごちそうさま!

お久しぶり

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見てください、このツッヤツヤの毛並。黒猫は美しい!

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今では「婆々さんちの猫]と呼ばれるようにもなりまして・・・・まあ、苦情を受けることの方が多く、身のすくむ思いも致します。そんな時には [飼ってるわけじゃないよ。野良だよ。] などと苦しい言い訳を・・・
毎日2度もご飯をやっていれば「飼い猫]とみなされても仕方ないか・・な?
もう大人なので剽軽な仕草をしてくれないのが寂しい。冬に向けて猛烈に食べて体力つけてる今日この頃です。

みちのくの人形たち

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探し物をしていたら、奥の方から懐かしいものが出てきた。さっそく模様替え。

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一時、土人形、張子人形に嵌って骨董屋巡りをした。値段がよすぎたり、あまりに汚くて気味が悪かったりと、思うものはなかなか手に入らない。初めて買ったのが[三春の踊り子] 張子です。色はすっかり褪せてしまっているが古色が気に入ったのです。

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これは鯛を持っているから「恵比寿さん」でしょう。釣竿はとれてしまったようで・・・
仙台のいろは横町の骨董屋でもとめたもの。土人形です。

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[和藤内」だと思うんだけど…近松門左衛門作「国姓爺合戦]  和藤内(後の鄭成功)は伊勢神宮の威徳により虎を退治する。日本と中国を舞台とした壮大な物語の主人公。張子の人形です。
友人と温泉へ行った時、近くの土産物屋の上の棚の隅にひっそり立っていた。

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中国の四賢人? 孔子・孟子・老子・荘子ではないかと・・・・藤崎デパートの物産展で見つけたお土産品の様なものだけど、悟ったような悟らないような姿が面白く・・・ちょっといかがわしいところが好きですね。

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秋天

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網地島は江戸時代には仙台藩領の一部で、流刑地でもあった。重罪人は江島、近流刑の者が田代島、網地島に流された。
島の気候は温暖で漁業・農業ともに出来るので、仙台から妻子を呼び寄せ土着するものも多かったという。
島民は漁のかたわら畑を作り農業にも従事したが、生産量は足りず買い入れも行っていた。そのため買い入れが途絶した天保の飢饉では犠牲者も多かったらしい。
その時代の教訓が今も生きるのか皆畑を大切にしている。漁師を退役したお爺さんも動員して、80歳を過ぎた年寄りが猫車を押して毎日山の畑へ通う。皆、口をそろえて[健康のため・・」 [楽しみだから・・]と言う。
事実として島の野菜は美味しい。土が良いのか手間をかけるからか、形こそ悪いが柔らかく、そのものの味が濃い。
今はまさに芋掘りの季節です。

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雨が少ないので [かてくて(固くて)掘れね」と言いながら、あちらこちらで皆精を出している。でも実はこの後も大変で・・・・干しイモを作るんです。皮をむいて蒸し、縦に1センチ程の厚さに切る。それを空模様を見ながら天日干しにする。
5個や10個じゃなく大量にこれをするのですから偉いものです。商売ではなく孫子のためだけにつくるのですから。
私は7・8歳のころ食べた記憶があるが、島へ来るまで忘れていた。ここでは天保の昔から脈々と受け継がれているものがあるようです。

三種盛り

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本日の釣果5種。私が釣ったわけじゃないけれど・・・・

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真ん中にいるのが「メアジ」
[メアジ」なんて初めて聞いた。マアジ、シマアジは知っているが・・・

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マアジに似ているが、目が大きく肩帯下部に突起があるのが特徴で漁獲量は少ないらしい。お刺身が美味ということで、半身づつ刺身とタタキに。
イワシもいたのでこれもお刺身に。今日は全部小ぶりですが鮮度抜群ピチピチで[今、海から来ました!」と言ってるみたいです。

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よき哉人生

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島で唯一の医療機関である[網小医院]は、旧網長小学校の校舎を利用して平成11年9月に開設された。
14年にはデイサービスも始まり、平成22年からは介護老人保健施設と一般診療が同時に行われている。その時点で常駐する医師はいなくなり、一か月の半分を栃木の本院、または東北大学病院から医師が来島して診療にあたってくれる。
入院施設はすべて介護老人施設になったので以前に比べて不安は大きいが、過疎高齢化が進む現状としては止むを得ないことではあるかと…こんな小さな島に病院があるだけでも幸せだと思わねば!
本日 介護施設とデイサービス合同の芋煮会。昨日は網地地区の老人が対象だったらしい。

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有志がちんどん屋さん姿で登場。カラオケあり、踊りあり、晴れ渡る秋空のもと賑やかなものです。
三度笠の渡世人と踊るのは看護主任さん。
それにしても島人は仮装が好きです。かっては運動会でも祭でも賑々しく仮装して踊るのを見ました。根っから明るく逞しい島民気質なのでしょう。その上みんな元気です。副院長によれば、重度の患者はいないのだとか。
写真を撮っていると[まざらい!まざらい!]と声がかかる。
まだまだ島民になりきれていない身としてはこのパワーに些かビビるわけで・・・・
明るく楽しい老後を見ました。年取るって いいよね!素晴らしき哉「老人力]

?・?・?

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荒天で3日もウオーキングを休んだ。
島の人は「歩け歩け]という。「おー、歩け歩けしているのか]という具合に・・・
網地から長渡まで唯一の県道5㎞。中間地点で島の天辺にある網小病院までを往復する。
直線をただ歩くのはつまらないので、最初は路地から路地を歩きまわっていた。これは思わぬ発見があったりして楽しいのだが如何せん距離がつかめない。やむを得ず県道を歩くようになったわけで・・・
めったに、ほとんど、人には行き会わない。たまに車が通るのみ。

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左端に何か立っている。

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うーん、これはなんだ?4日前には無かったはず。
[仁斗田漁港]は隣の田代島の漁港です。そのうえ平成24年6月29日まで?一昨々年じゃない・・・
これ、リスか狸かと思ったら猫なんですね・・・・はーん、田代島ということで?
誰が何処から、どうやって運んできたのか、時に訳の分からないことに出会うものです。

季節到来

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お寒くなりました。
台風23号の影響で今日から明日にかけ大荒れ。風がゴウゴウと唸りを上げ、高波が押し寄せている。定期船も[網地港」までの運行となり[長渡港」までは来ない。明日は全便欠航の放送もあり・・
こんなとき島暮らしは心細いものです。雨戸をしっかり締めて、用心・用心

初物[生かき]を戴きました。

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Rのつく月からといわれているが、Septemberでは早すぎる。やはりOctober、10月からでしょう。
牡鹿半島は牡蠣の養殖が盛んで、島からも牡蠣棚がびっしり並んでいる様子が遠く見えたものです。隣の田代島も牡蠣養殖と猫で成り立っていました。あの震災までは・・・・
その日剥いたばかりのものを船で届けてもらい食する牡蠣は絶品でしたね。
[やっぱり牡蠣は三陸よ。広島のぼてっと大きいのじゃなくて、小ぶりながら身がしまって味の濃い三陸物が旨い!]
田代島の牡蠣はほぼ全滅、牡鹿半島も牡蠣棚ばかりではなく漁港自体壊滅したところが多かった。
あれ以来、牡蠣はほとんど食べていない。あの味を覚えてしまった者はスーパーで買う気にはなれません。
「桃の浦を通ったら、ちょうど初出荷だったので分けてもらいました。予約がいっぱいで少ししか残っていませんでしたよ]と、頂いた貴重な初物。軽く酢で洗いポン酢と柚子を絞る。ああー、食べる前から涎が・・・

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牡鹿半島も徐々に徐々に回復しているのですね。嬉しいことです。
嵐の心細さはどこへやら、もう牡蠣への期待で・・・ううー喉が鳴る。