網地島発 姥婆すてture・zure

島に住む染物屋の婆々が思いつくくままに

包丁砥ぎ

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我が家の包丁。全て夫が使っていたものです。私は手軽な文化包丁一本、出刃なんて使ったこともない。

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料理好きだった夫は、「今夜は自分が・・]というときにはまず作務衣に着替えて2階の仕事場から下りてくる。そしておもむろに包丁を砥ぎはじめる。面倒くさい人だなあと、なるべく近づかないようにしていた。とにかく形から先に入る人でした。
島に住み美味しい魚を食べたいと思ったら、自分で捌かなくてはどうにもならない。三枚おろしもままならなかった身が今では出刃を使って鮭、鰹、鱸までなんとか形にできるようになった。
でも、包丁が砥げないのです。そそっかしいのを自覚しているので刃物のピカピカというのが怖い。切れ味の良いほうが安全だと判ってはいるのだが・・・・キッチン砥石などという簡易ものでチャチャチャっと誤魔化して使ってきた。
釣りたての魚を届けて下さる釣師さんが[包丁は砥がなきゃダメですよ。砥ぎ方なんてネット検索すれば動画ででてきますよ]と、教えてくれた。うーん、仕方ない、怖いけれどやってみるか。

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ここまで駄目にしてしまったものは1回や2回の慣れない砥ぎでは難しい。なかなか刃が出なくて一生懸命になっていると指先から血が出ている。案の定ね!でも、やってみると意外に面白い。
使うたびに小まめに砥いでいればそのうち本来の姿に戻るかもしれないと思えてきた。何でも挑戦してみるものですね。指先に気をつけて!ね。
夫が使っていた時にはピカピカで美しかった包丁、今のこの姿を見たら嘆くでしょうねえ・・・・

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記憶の片隅に

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誰にでもあるのではないだろうか。思春期に口遊んだ詩が頭の片隅に残り、季節や状況に誘発されて不意に浮かび上がる。

今日は毎年恒例の胃カメラ検査だった。網小医院の先生は歴代の先生ともに上手で苦しい思いをしたことがない。今月から入られた先生はカメラの専門医ということで[はい、食道を通りますよ。少し嫌な気分かもしれませんが・・・・」「さあ、ここから胃に入ります][ちょっと右に捻りますね]などと説明しながら華麗に舞ってくださった。
こちらはただ横になってモニターを眺めているだけだが、己の内臓がカメラに映し出され、閉じられた肉の門が開いて鍾乳洞のような道を辿っていくのを見ているのは甚だ面白い。不思議な映像です。苦しい思いをしたことがないせいか私、胃カメラのマニアというかフェチというか…好きなんです。
幸い今年も大した問題はなく無事に検査終了。
帰りの県道は、日差しは強いながらも風に秋の気配を感じる。人っ子一人通らない道に蝉しぐれが降っている。

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夢はいつも帰っていった  山の麓の寂しい村に
水引草に風が立ち  草雲雀のうたいやまない  静まり返った昼下がりの林道を
                                     (立原道造の詩より)

鮎川

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牡鹿総合支所に用があって鮎川に渡った。流された屋敷跡に雑草が茂った風景は荒涼として復興は一向に進んでいない。日差しだけが焼け付く。
支所での用事は10分もかからずに終わり、帰りの船便までたっぷりと時間がある。さて、どうしたものか・・・・
思い出広場の仮設で文化財レスキュー企画展[鯨まつりのにぎわい] を開催していた。

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東北学院大学は被災した牡鹿半島の文化財の保全作業に取り組んでおり、学生による半島の文化や歴史に関する企画展を度々開いている。今回は鮎川在住の大工さん鹿井清介さんが撮影した60年前の鯨まつりの写真を展示している。

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捕鯨に携わる人達の家族が移り住み町は活況を呈している。
明治39年に捕鯨基地となった鮎川はノルウエーから購入した蒸気船とともに砲手も招聘している。近代捕鯨基地となった鮎川には多くの若者や技術を持った男達が集まった。住民が和服にワラジや草履の時代に彼等はカンカン帽やハンチング、作業ズボンに皮の長靴という粋な拵えだった。時代の先端をいく男達だったのだろう。
これらの写真は昭和28年から30年頃らしいが、繁栄を続けた鯨の町の意気と誇りと猥雑さが十分に写しこまれている。

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8月27日(土)は鮎川の小さな花火大会。打ち上がる花火に対岸から往時を偲んでみよう。

とてもとても

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台風のピーク時に朝食にやってきたクロ。ビショビショの体を拭いてやるとこの汚さ。

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とても部屋には入れられない。所定の段ボールが精いっぱいですね。

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珍しく毛繕いをして眠ってしまった。きったないけれどここまで安心して頼られると可愛いもんです。おそらく怪我のためだと思うが、耳の下両側共に毛が抜け剃り込みを入れたようになっているし、点々と禿げているところもある。顔に白髪も増えてきた。随分不細工になってしまったけれど、これも野良として逞しく生きている証拠。最後までお付き合いしましょう。

シーズン

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台風7号接近中。関東は今夜大荒れの予報。東北は今夜から明日にかけてらしいが、なんといってもここは海上です。大事を取って早めに手当てを済ませた。昔と違って油断しなくなりましたね、手慣れたものです。網地島ラインも早々と明朝便の欠航を決めました。
それにしても5・6・7号と矢継ぎ早の襲来、季節とはいえ勘弁してほしい。心細い婆さんの一人暮らしなんですから・・・

今年の初物カマスを頂いた。シーズン到来です。去年も大量に頂戴し天婦羅、酒蒸し、干物にと堪能しました。すっかりカマス漬けになりカマス柄の暖簾まで作るという始末。
季節は美味しいものと厄介なものを一緒に連れてきます。

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天婦羅にして、やはり一人暮らしの上の家のお姉さんにお裾分けです。何といってもカマスは天婦羅が一番!

ペルセウス座流星群

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今夜がピーク!見られるか?
ふたご座流星群は真冬なので寒く、いつも早々に諦めてしまう。ペルセウス座流星群は気候的に丁度よい。あとは天候次第だが今日はよく晴れていて絶好のコンディション。
40年前の夏の夜、清瀬の城山公園へ家族総出で観測に出掛けた。一大流星群と世間が大騒ぎした年です。かなり粘ったけれど結局1個も見られなかった。でも、空を見上げて首が痛くなってもひたすら待ち続けたあの時間は楽しかった。以来流星群と聞くとじっとしていられないのです。
じっと見上げているとサーっと流れるのが見える。しかしそれは、願望が生んだ幻なのか実在なのか・・・判らない。流星ハイなんてものがあるのかどうか知らないが、空白になった頭で四方八方に流れる星が見えたような・・・・・・

見ました!!確かに見ました!幻じゃないです。10時49分北東の空にスーっと… ああ、私のチヤチなカメラではとらえられない。画像をUPできないのが悔しい!

風間一輝の短編[夜行列車」では東海道線旧型列車のデッキから、降るようにペルセウス座流星群が・・・・泣ける!!

乾坤一

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宮城の銘酒[乾坤一]を頂いた。
柴田郡村田町・大沼酒造の超辛口純米吟醸。一火入の原酒です。
早速冷蔵し、冷凍したホヤを解凍に・・・

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贈り主は島の復興工事に携わった会社の隊長さん。お鬚が格好よくて以前ブログにも登場してもらった。その後仙台のお知り合いが蕎麦屋さんを開業されるのに看板暖簾をプレゼントしたいということで御注文をいただいた。我が家の庭暖簾に目を留めての嬉しい御注文です。十分な謝礼を頂戴したのに、今回わざわざ奥様同道でお酒を届けてくださった。
お店に掛けられた暖簾の写真もみせていただき、ホッと胸をなでおろすのと同時に染屋の喜びを感じました。有難いことです。
というわけで・・・・今夜は縁側で嬉しい一人酒盛り!格別です。

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合歓の木

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旧網長小学校の紅白梅のとなり、桜の大樹からは5m程離れて立っている。
樹齢何年になるのだろうか、合歓の木の生育は早いというがかなりの大木です。花の季節に立ち寄らなかったせいか今まで全然気が付かなかった。
近づいてみると花はもう終わりかけている。来年はぜひ盛りのときに来よう。

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和名のネム、ネブは夜になると葉を閉じる就眠運動に由来する。万葉集にも詠まれており古くから日本に生育しているようで、芭蕉、蕪村、正岡子規などの俳人も句にしている。私は何故かこの木に中国的な印象をうける。水墨画に描かれたような・・日本庭園にはしっくりこない気がする。
それがまた逆に歌人俳人に好まれた所以かもしれませんが・・
漢字名の合歓木は中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることからとされる。

      蝮(うはばみ)の 鼾も合歓の 葉陰かな     蕪村

台風5号北上中

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現在の長渡港

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まだ雨もなく風も強くないので陸にはさして影響はないが網地島ラインは勿論欠航。
今夜あたり暴風警報が出るようで、そろそろ雨戸を立てないと・・・暑くて暗くて嫌です。これからは台風の接近に怯える季節が始まります。

天然ほや

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漁協からの島内放送でホヤの販売をするという。バンジョウ一杯4000円。
えっえー、バンジョウ一杯?そんなにいっぱいどうしたらいいのよ。でも食べたい!食べたい!
 天然物は格別に美味しいんです。

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買いました。この青いカゴがバンジョウです。網を入れたり獲った魚を入れたりする漁師の必需品。ぎっしり詰められたホヤは重くて重くて漁協から家まで運ぶだけでも重労働だった。でも問題はこれから…・全部の殻を剥かなければならない。島の人は慣れているから早いが、私 一体何時間かかるんだろう。夜になっても終わらないかもしれない。

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やっと三分の一が終わった。まだまだ先は長い。ボールの中の水は全てホヤから出たものです。ホヤの中身の半分は水分かしら・・・

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どうにか明るいうちに剥き終わったが4時間以上かかってしまった。あんなに沢山あったのに出来上がったのはこれだけ。
疲れ切ってホヤで晩酌をするどころかご飯を食べる気力もない。明日、ゆっくり賞味しましょう。
冷凍すればかなり長期保存できる。まず友人に送って、残りは気が向いたときに解凍して夏の味覚を楽しみます。
ハアー、疲れたー!!もう風呂入って寝よ!

親戚の子?

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他の猫ばかりUPしているとクロが僻むから

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某運輸会社の看板猫。結構似てると思うのよね。
毛艶が違うのか演技力が違うのか・・・食い物では負けてない筈だけど・・・
うーん、マネージャーの力量の差だろうか?

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いえいえ、どう贔屓目に見てもクロは きったにゃーい! こりゃスターにはなれん!

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この子はクロではありません。網地浜へ行ったときに見つけた子でクロの親戚だと思う。甥っ子だか姪っ子だか・・・この子のほうが器量良しですねえ。